英文解釈はいらない?英文解釈をやるべき人とそうではない人はこう決める!

こんにちは、Daichiです!
今回は「英文解釈をやるべき人とやらなくてもいい人の判断の仕方」についてお話していこうと思います。
実は僕が「英文解釈」という言葉を初めて聞いたのは、浪人してからです。
現役時代なんて、そんな言葉全く聞いたことがありませんでした。
だから、浪人したてのころ「英文解釈」という授業があって、「なんやそれ!必要なんかな?」って思っていました。
今この記事を読んでいる人の中には、「英文解釈」という言葉を知っていて詳しく知りたいと思って読んでいる人と、「英文解釈って何?」と思って読んでいる人がいると思います。
で、特に前者の英文解釈という言葉知っている人の中には、自分が英文解釈が必要な人間かどうか気になっている人もいるでしょう。
ということで、この記事を読んで自分は英文解釈が必要なのか、そうではないのかということを考えてもらえたらと思います。
もくじ
判断の観点
英文解釈が必要かどうかの判断をするために、僕は3つの観点をもっています。
その3つの観点とは
- 読み解く力
- 読むスピード
- 英語が好きか嫌いか
です。
この3つの観点のうち、どれかに当てはまっているのであれば、パパっと英文解釈を学んでしまうのがいいと僕は思っています。
ちなみに僕は、「読み解く力」と「読むスピード」が全くダメだったので、「英文解釈」を学んで本当に良かったと思っています。ほんま。
では、それぞれの観点につい詳しく見ていきましょう。
読み解く力
読み解く能力が高い人は不要
単刀直入にいうと、英文を「読み解く能力」が高い人は、英文解釈は必要ありません。
ブラウザバック!
というのも、英文解釈というのは、英文を読み解くためのサポートアイテムです。
だから、サポートされる必要のない、英文を読み解く力が優れている人というのはそもそも解釈が必要ないのです。
で、どういう人が英文を読み解く力が優れているかというと、
- 英語の配置で自然に読み進めることができる人
- 単語や文法の知識を長文に当てはめられる人
- 幅広い知識がある人
です。
英語の配置で自然に読み進めることができる人
英語は日本語と違っていて、単語の配置が異なります。
例えば、
日本語:私はバスケットボールが好きです。
英語:I like basketball.
で考えてみます。
日本語の場合は
私は(主語)バスケットボール(目的語)が好き(動詞)です。
というように、主語、目的語、動詞
という並びになります。
一方英語の場合は
I(主語) like(動詞) basketball(目的語).
というように、主語、動詞、目的語
という並びになります。
このように、英語と日本語では単語の配置(語順)が異なっているのが、日本人にとって英語が難しく感じる原因の1つにもなっているようです。
もし、英語の語順に何の違和感もなく、サクサク英文を読み進めることができるのであれば、英文解釈は必要ないと思います。
逆に、この英語の配置にあまり慣れていない、あるいは慣れる気がしないという人は、英文解釈をオススメしています。
英文解釈を学ぶことで、英語の配置をシステマティックに理解することができます。
単語や文法の知識を長文に当てはめられる人
読解力がある人は、よくこういいます。
「単語や塾語、文法が分かれば、英語は読めるようになるよ!」
これって、間違ってはないと思います。
要は、自分が持っている単語・熟語・文法を使って長文を読むことができる人であれば、知識を詰め込むだけで英文は読めるようになります。
簡単にいうと、英語の知識を長文に当てはめて考えることができれば、オッケーということです。
で、多くの人はどうかというと、知識を応用する(知識を長文に当てはめる)センスがなく、せっかく学んだ知識を長文にいかせていません。
これは、非常にもったいないです。
だから、僕は英文解釈を学んで、「知識を長文に当てはめる力」を養ってもらいたいと思っています。
もし、英文解釈さえマスターできれば、ほとんど後は英単語や英塾語、文法だけを入れるだけで良い状態になります。
「単語や塾語、文法が分かれば、英語は読めるようになるよ!」
という言葉を、読解力がない人間でも言えるようになります。
幅広い知識がある人
英単語や塾語などの基礎知識があることが前提ですが、英語以外にもたくさんの知識を持っている人は、英語の文であっても読むことができます。
知識がたくさんあると、「推測」というワザを使えるようになります。
例えば、化学系の知識がある人であれば、化学系の英文を読んだときに、
「あっ!この話知っている!」
というように、英文がなんとなく読めていれば、詳細な部分は自分が持っている知識が補ってくれます。
雑学や一般教養のある人であれば、「あっ!この話知っている!」にいろんな英文で引っかかることがあるので、英語をきっちりとした理屈で読まなくても、読めてしまう現象が起こります。
そういう意味で、物知りは英文をシステマティックに読む必要がないので、英文解釈はいらないかも・・・
読み解く能力があると思っている人でも必要な場合
英文を読み解く能力が「自分は高い」と思っていても、
- 英文の難易度
- 問題の出題形式
によっては、英文解釈が必要になるかもしれません。
いわゆる、英語を意識的にシステマティックにさばかなくても、「感覚読み」ができるのはもしかすると、上で上げた2つの要素が感覚読みでも対応できたからかもしれません。
英文の難易度
一番分かりやすいのが、高校受験と大学受験の英文のレベルの違いだと思います。
中学校で習う英語が出題される通常の公立高校の入試であれば、単語や文法が分かっていれば、英文は読めます。
なぜなら、1文1文が単純な構造だからです。
しかし、大学受験やその他の英語関連の資格試験の場合は、複雑な構造の1文が出てくることがあります。
和訳を出す大学があれば、その和訳問題の複雑さは加速し、丁寧に読み解いていかないと「全く英文が読めない・・・」という状況になりかねません。
高校入試と大学入試のギャップに気づかず、入試の直前になって英文が読めないことに気づくパターンですね。
また、高校の定期テストと入試問題のギャップに気づかず、受験勉強で英語がネックになるということも考えられます。
学校の定期テストはできたのに、入試問題になって全然英語が読めない・・・・
中学校のときは英語が得意だったのに、高校になってからできなくなった・・・
という人は、英語の解釈という武器が必要になるでしょう。
問題の出題形式
英文の難易度がそんなに高くなくて、問題の出題形式がマーク式だからできるということも考えられます。
マーク形式であれば、ある程度ポイントポイントを押さえていれば、答えられることがあります。(読み解く力があれば。)
つまり、単語が分かれば「感覚読み」でも通用するかもしれません。
しかし、論述形式だと性格に細かく読めていないといけないこともあり、マーク形式に比べて正確な読み、正確な解答が求められます。
だから、センター試験の問題はできるのに、2次試験になるとできなくなるということが起こります。
読み解く力がある人でも必要なときは必要
受験する試験の問題形式や難易度を見て判断すればいいのですが、読み解く力が優れている人でも英文解釈が必要なときは必要です。
- 英文和訳、英語の内容を日本語で詳しく説明するなど精読が求められる場面
- 難しい文章が出されたとき
には英文解釈はかなり役だちます。
あとは、見直しにもめっちゃ役立ちます。
「感覚読み」をしている人の場合は、自分が書いた答えに対し見直しという術をもっていません。
見直しというのは、見直すポイントが分かってこそできることです。
自分が書いた英作、並び替え問題、和訳問題で、本当にこれで合っているのか?という見直すべきポイントは、すべて英文解釈で学ぶことができます。
読むスピード
大学入試の英語や英語の資格試験の勉強をしていると、「試験時間内に問題が解けない・・・」という壁にぶつかります。
英文の内容が頭に全く入ってこない場合を除けば、英文を読むのが遅い原因は以下の2つがあります。
- 試験形式になれていない
- 戻り読みが多い
試験形式になれていない
試験の形式慣れとは、簡単に言えば解く順番のタイムテーブル通りにできるかということです。
例えば、50分の試験であれば、大問1は5分で片づけて、大問2と3は合わせて15分で終わらせて、大問4と5は15分ずつ
という具合にタイムテーブルを組みます。
スピード重視の試験であれば、こういったタイムテーブルに沿って問題を解くことができるかという練習をします。
試験慣れに関しては、英文解釈はあまりかかわりません。
戻り読みが多い
戻り読みをしてしまうのは・・・・
どうしても、英語と日本語の語順は異なるので、英語で理解できなくて日本語に訳そうとするときは、一度戻って読むことになってしまいます。
精読する場面ではいいとは思うのですが、不必要な部分でこの「戻り読み」が積み重なると、かなりの時間が持っていかれます。
不要な戻り読みを少なくするためには、英文解釈の力を使って、英語の順番で英語が理解できるような頭を作ることです。
英語の順番でよく分からなくなるのは、
- 長い名詞のかたまり、形容詞のかたまり、副詞のかたまりが瞬時に見えないから
- 5文型が瞬時に見えないから
です。
これらのかたまりと5文型によって英文がシンプルになり、英語の順番のまま英文を理解できるようになります。
英文解釈を学んだあとは
英文を読むのが遅い人であっても、構造分析ができるようになれば、あとは多読です。
英文解釈を学ぶ前ではなく、後に多読です。
実践練習として長文、読解問題を解きまくるなどの多読をするべきです。
同じ英文を何度も何度も読むことも効果的です。
で、なぜ英文解釈を学ぶ前に多読をするのではなく、学んだあとに多読をするのかというと、意味の分からないものを読んだところで学習効果は低いからです。
例えば、意味のわからない「ごこはひえおあごびえあふいがいうぶおえよはつぼうがえうご」というような言葉の羅列で構成された文章(500文字)があったとします。
ひらがなで書かれていて文字が読めたとしても、意味が理解できるとは限りませんよね。
こんなへんてこな文章を何度読んだとしても、何も学ぶことはありません。
せいぜい、活舌の練習になるくらいです。
要するに文字が読める(発音)できることと、文字が書かれた文章の内容を理解することは別の問題なんです。
だいたいの構造でもいいので、分かっていて多読をするのと、よく分からず多読するのとでは雲泥の差です。
1+1+1+1+1+1・・・・
と
0+0+0+0+0+0・・・・
くらい差が生まれます。
英語が好きか嫌いか
英語が得意でも嫌いという人もいるかもしれませんが、ここで話す英語が嫌いとは、英語が苦手で嫌いという人について話そうと思います。
英語が苦手で嫌いという人は、だいたいが単語や文法を覚えていないか、英語の配置をきちんと学ばずに(中学英文法レベルができない)きた人です。
英語の配置をきちんと学ばずに、中学時代を過ごした人、過ごしている人にとっては、英語の文章は
「ごこはひえおあごびえあふいがいうぶおえよはつぼうがえうご」
こんな感じに見えていると思います。
でも、英文解釈を学べば、間違いなく「英語が読める」という感覚を手に入れることができます。
今まで文字の羅列に見えていたものが、意味のあるものに見えてくるのです。
この学習サイトでは、そのような英語が意味分からないけど、やる気はあるという人にも分かってもらえるように書いています。
読めるようになると、英語が楽しくなり、英語の勉強が好きになります。
ほんとです。
そして、自然と英語を勉強する時間が増え、いつのまにか英語を武器にすることができます。
ということで僕は、英語が苦手で嫌いな人に対しては、時間はかかるかもしれませんが、英文解釈を学ぶことをオススメしています。
まとめ
- 読み解く力
- 読むスピード
- 英語が好きか嫌いか
- 英語の配置で自然に読み進めることができない人
- 単語や文法の知識を長文に当てはめられない人
- 幅広い知識がない人
- 英文和訳、英語の内容を日本語で詳しく説明させる形式が出題される試験を受ける人
- 難しい文章が出される試験を受ける人
- 試験形式になれていない人
- 戻り読みが多い人
- 英語が苦手で嫌いな人
上のいずれかが当てはまっている人であれば、英文解釈を学ぶことをオススメします!
ただ、他の教科とか現在の時期とか残り時間とかを考慮してですが。
ぜひ、参考にしてみてください。
ではでは。