自動詞と他動詞に関連することを英文解釈の視点から全て説明してみた

どうも、Daichiです。
今回は動詞の分別の仕方の1つである、自動詞と他動詞についてお話します。
英語を理解するということは、動詞を理解することといえるくらい、動詞は非常に重要です。
また、自動詞と他動詞は英文解釈的な観点から見ると、知っておかないといけないことがたくさんあります。
重要なことをまとめたので、ぜひぜひ最後まで読んでください。
もくじ
動詞の全体像
まずは、動詞の区別をざっくりできるようにしましょう。
自動詞と他動詞
be動詞は自動詞です。
一般動詞には、自動詞と他動詞の両方が存在しています。
自動詞と他動詞には、きちんと区別の仕方があります。
それは、目的語が必要な必要ではないかということです。
直後に目的語となる名詞が不要な動詞
直後に目的語となる名詞が必要な動詞
では、一般動詞の自動詞と他動詞の使い分けの例を見てみましょう。
要するに、
自動詞であるtalkには目的語となる名詞がいらないから、talkの後ろに目的語となる名詞があったらダメ!
他動詞であるdiscussは目的語となる名詞がいるから、discussの後ろに目的語となる名詞がなかったらダメ!
ということです。
自動詞をさらに細かく分類
完全自動詞・・・直後に補語(C)となる名詞・形容詞が不必要な動詞
不完全自動詞・・・直後に補語(C)となる名詞・形容詞が必要な動詞
この分類は全くといっていいほど実用的ではありません。
完全自動詞・不完全自動詞という言葉はここ以外では使いません。
要するに、
自動詞には補語(C)が必要なものと補語(C)が必要ではないものの2種類がある
ということが分かればオッケーです。
5文型の絶対ルール
ルールその1
たしか5文型って、
- 第1文型 SV
- 第2文型 SVC
- 第3文型 SVO
- 第4文型 SVOO
- 第5文型 SVOC
でしたよね?
Sachico
そうそう!
実は5文型に共通してる絶対ルールがあるやけど、何か分かる?
Daichi
絶対ルールですか?
分からないです。
Sachico
では、答え。
どの文型にも
動詞が必ずある!!
簡単ですよね。
で、ここからが大切で、文型を理解するということは、動詞を理解するということなんです。
つまり、動詞の種類を区別することが文型を理解するということです。
自動詞が使われているのか?
それとも、他動詞が使われているのか?
この視点で動詞の文型を見抜こうとすると、けっこうできるようになります。
文法を勉強するときも、長文を読むときも、英作をするときもです。
文型については、詳しくはこちらから
ルールその2
実はもう一つだけ、どの文型にも当てはまるルールがあります。
それは、
基本文型 + かたまり・修飾する品詞
で成り立つということです。
5文型を理解するためには、動詞の理解が必要でした。
つまり、5文型は
自動詞+(名詞・形容詞)かたまり・修飾する品詞
他動詞+名詞+(名詞・形容詞)+かたまり・修飾する品詞
のいずれかに当てはまるということです。
SV、SVCは
自動詞+(名詞・形容詞)+かたまり・修飾する品詞
SVO、SVOO、SVOC
他動詞+名詞+(名詞・形容詞)+かたまり・修飾する品詞
で、とりあえず自動詞と他動詞の違いを見ることが大切だと分かってもらえたと思います。
ただ、
自動詞+かたまり
が少しややこしいんです。
ややこしいというのは、見抜く必要がある場面があるということです。
見抜くってどういうことですか?
Sachico
詳しく説明していくね!
Daichi
自動詞+前置詞+名詞
特に押さえておかないといけない、
「自動詞+かたまり」
があります。
その「自動詞+かたまり」とは、
自動詞+前置詞+名詞
です。
さらに、自動詞+前置+名詞には2パターンあります。
- 副詞のかたまりをつくるパターン
- 他動詞的扱いの句動詞をつくるパターン
です。
talk in English
talk about English
つまり、
talk in English
talk about English
のそれぞれが、
- 副詞のかたまりをつくるパターン
- 他動詞的扱いの句動詞をつくるパターン
のどちらに当てはまるのかを区別する必要があるってことです。
副詞のかたまりをつくるパターン
まず1つ目のパターンは、前置詞+名詞で副詞のかたまりをつくるパターンです。
答えをいうと、
talk in English
は前置詞+名詞で副詞のかたまりをつくっています。
英語で話す
たしか、副詞のかたまりは〈 〉でくくるんですよね!
Sachico
副詞のかたまりをつくるので、前置詞+名詞を〈 〉でくくることができます。
ですので、
talk +〈 in + Engish 〉というように副詞のかたまりをつくります。
他動詞的扱い句動詞をつくるパターン
次に2つ目のパターンは、自動詞+前置詞で他動詞的扱いの句動詞つくるパターンです。
答えをいうと、
talk about English
は動詞+前置詞で他動詞的扱いの句動詞をつくっています。
英語を議論する
ちなみに、句動詞というのは群動詞とも呼ばれています。
Daichi
句動詞は
- 動詞+前置詞
- 動詞+副詞
- 動詞+副詞+前置詞
- 動詞+名詞+前置詞
など、動詞に前置詞や副詞がついてできた、特別な1つの動詞のことです。
2つ以上の単語で1つの動詞のようなものになるということです。
- look for (~を探す)
- speak to(~と話す)
- put off(延期する)
- make out(~を理解する)
で、今回の場合は自動詞+前置詞で他動詞のような働きをつくっています。
talkは自動詞ですが、talk aboutで「~を議論する」という他動詞のような動詞を作っています。
僕のオリジナルの記号になりますが、このような他動詞的のように扱う動詞については、
Vp
という記号をつかっています。
そして、他動詞的扱いの動詞の目的語を表す記号として
Op
を使っています。
ですので、
talk + about がVp
Engish がOp
ということになります。
ちょっと待った!
質問があります!
Sachico
なんですか?
Daichi
「talk about」は「~について話す」というように解釈してはいけないんですか?
talkは自動詞のままで、〈about+Emglish〉で副詞のかたまりをつくるという考え方です。
Sachico
おお!いい質問だね!
そういう考え方でももちろんオッケー!
Daichi
つまり、このような解釈ですね。
句動詞(群動詞)の中には、他動詞的扱いとしてみた方が分かりやす場合と、副詞のかたまりで動詞は自動詞のままで理解する方が分かりやすい場合の2通りがあります。
副詞のかたまりで理解する
例えば、
talk aboutで考えてみましょう。
talk about English
を「英語を議論する」というように、
「~を議論する」というように理解するのであれば、「~を」という部分に当てはまる名詞が必要であると解釈しないといけません。
つまり、他動詞のように扱わないといけません。
だから、
自動詞+前置詞=他動詞的扱いの句動詞
というような解釈になります。
また違って見方をすると、
aboutが後ろのEnglishよりも前にあるtalkの方が強い結びつきを持っているということが分かります。
Daichi
前置詞が直後にくる名詞ではなく、直前にある自動詞を選ぶと、他動詞的扱いになるんですね!
Sachico
他動詞的扱いとして理解する
同じように、
talk aboutで考えてみましょう。
talk about English
を「英語について話す」
「英語について」というように理解するのであれば、〈 about English 〉は副詞のかたまりとして見ないといけません。
つまり、talkは純粋な自動詞ということです。
だから、
自動詞+前置詞=他動詞的扱いの句動詞
というような解釈になります。
ここでも違った見方をしてみると、
aboutが前にあるtalkよりも後ろのEnglishの方が強い結びつきを持っているということが分かります。
Daichi
前置詞が直前にある自動詞ではなく、直後にある名詞を選ぶと、副詞のかたまりを作ることになるんですね!
Sachico
まとめ
自動詞と他動詞の違いは、後ろに目的語となる名詞が必要かどうか
- 後ろに目的語が不要⇒自動詞
- 後ろに目的語が必要⇒他動詞
自動詞には、補語が必要なものと、不要なものがある
自動詞+前置詞+名詞の2パターンには注意!
- 前置詞+名詞で副詞のかたまりをつくる
- 自動詞+前置詞で他動詞的扱いの句動詞をつくる
両方の解釈ができるものもある
talk about Englishのように
- about がtalkと強い結びつきをもつ場合
- aboutが Englishと強い結びつきをもつ場合
の2つの解釈の仕方ができることもある。