【中学生でも分かる】第4文型を高校文法なしの英文解釈で徹底解説!

どうも、ダイチです。
今回は基本文型の4つ目の第4文型についてお話します。
英文解釈を使って分かりやすくまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
もくじ
第4文型とは?
第4文型は記号を使うと、SVOOと表すことができます。
Sは主語、Vは動詞、Oは目的語です。
第4文型は目的語が2つあるところが特徴的です。
目的語になる品詞は名詞しかないので、動詞のあとに名詞が2つ続くことになります。
ただ、名詞といっても
- 名詞の単語
- 名詞句
- 名詞節
が考えられるので、注意が必要です。
2つのOの区別
SVOOの1つ目のO(目的語)と2つ目のO(目的語)は区別されています。
どちらも名詞であることには変わりにはないのですが、
1つめのOは人、2つ目のOは人以外のモノ・コトがきます。
ですので、基本的に、V(動詞)と2つのO(目的語)の関係は
「人に」「モノ・コト」「をどうする」
で考えることができます。
じゃあ、具体的な英文を見ていきましょう。
基本例文
今から第4文型をつくる主な動詞を使って説明していきたいと思います。
①give
Tomは彼女にこの写真をあげた。
- TomがS(主語)
- gaveがV(動詞)
- herがO1(目的語)
- this pictureがO2(目的語)
「her」O1(目的語)に「this picture」O2(目的語)を与えた
という意味になりますね。
②make
メアリーは彼女に昼ご飯を作ってあげた。
- MaryがS(主語)
- makeがV(動詞)
- her sisterがO1(目的語)
- lunchがO2(目的語)
「her sisterr」O1(目的語)に「lunch」O2(目的語)を作ってあげた
という意味になります。
これも問題ないかと思います。
③ask
私はトムに質問を尋ねた。
- IがS(主語)
- askedがV(動詞)
- TomがO1(目的語)
- a questionがO2(目的語)
「Tom」O1(目的語)に「a question」O2(目的語)を作ってあげた
という解釈になります。
SVO1O2の形になる動詞は決まっているので、単語を覚えるときにいっしょに覚えてみてね!
Daichi
第4文型から第3文型への書き換え
よく問われる問題として、第4文型から第3文型に書き換えなさいというものがあります。
このような変換です。
第4文型では2つ目の目的語になっていた名詞が、
第3文型の目的語になっていることが分かります。
また特に上で上げた3つの動詞については、基本中の基本なので書き換えられるようにしておいてください。
- give型
- make型
- ask型
のそれぞれに書き換えるときに違いが出てきます。
書き換えには、前置詞を使ったかたまりを作るのですが、そのときに使う前置詞が異なります。
では、1つずつ見ていきます。
①give
Tomは彼女にこの写真をあげた。
第4文型から第3文型に英文の構造は変わっても、日本語の訳は変わらないんですね!
Sachico
そうそう。
日本語的には意味はいっしょだけど、英語の構造は変わるってこと!
Daichi
- TomがS(主語)
- gaveがV(動詞)
- this pictureがO(目的語)
- herがOp(前置詞の目的語)
第3文型に、前置詞+名詞(Op)で副詞のかたまり〈 〉を加えた形になっていることが分かると思います。
第4文型=第3文型+〈 副詞のかたまり 〉
考え方としては、
トムがこの写真を上げました。
Sachico
誰に?
Daichi
彼女に!
Sachico
です。
○○(モノ)をVしました
誰に?
△△(人)に
要するに後半の「誰に?」にあたるところを、「前置詞+名詞(前置詞の目的語)」で表現しているということです。
そして、giveを使った第4文型から第3文型への書き換えの際は、前置詞にtoを使うことがポイントです。
②make
メアリーは彼女に昼ご飯を作ってあげた。
- MaryがS(主語)
- makeがV(動詞)
- lunchがO(目的語)
- her sisterがOp(前置詞の目的語)
第3文型の後ろにある〈 副詞のかたまり 〉をつくるのに、makeの場合は、forを使っています。
さきほどのgiveとは違いますね。
副詞のかたまりの発想としてはgiveといっしょです。
メアリーが昼食を作ってあげました。
Sachico
誰に?
Daichi
彼女の妹に!
Sachico
③ask
私はトムに質問を尋ねた。
- IがS(主語)
- askedがV(動詞)
- a questionがO(目的語)
- TomがOp(前置詞の目的語)
これも形としては
主語(S)+動詞(V)+人(O)+モノ(O)
⇒主語(S)+動詞(V)+モノ(O)+前置詞+人(Op)
というようになっています。
askの場合は、第4文型から第3文型への書き換えに、前置詞のofで副詞のかたまりを作っています。
で、ofを使って書き換えるのは、askだけです。
他にもあるかもしれませんが、出会うことはそうないと思います。
askも同じように考えて
私は質問を尋ねました。
Sachico
誰に?
Daichi
トムに!
Sachico
toの場合とforの場合の見極め方
ofはaskだけと思って置いておいて、
toを使って書き換える場合と、forを使って書き換える場合の区別の仕方ってあるんですか?
覚えないといけませんか?
Sachico
実は基準というのがあって、その基準に当てはめて覚えるというのがいいと思うよ!
Daichi
判断の基準
「人に対して行う必要のある動詞なのか?」で判断してしまえばいいんです。
要するに、動作を及ぼす対象となる人が必要かどうかで考えます。
例えば、giveって「~を与える」という意味ですが、
「人に対して行う必要のある動詞なのか?」
で考えてみると、
「モノを与える」対象の人がいないといけません。
だって、「~を与える」という動作は、与える人がいてはじめて与えたことになりますよね。
与える人が友達だろうが、トムだろうが、自分自身だろうが、「~を与える」という動作の対象が必要になります。
こういう動詞には、第4文型から第3文型の書き換えには、前置詞toを使います。
じゃあ、makeはどうでしょうか?
「~をつくる」だから別に人に対してやってあげなくても、動作としては成立しますね!
だって、あんまりよくないことだけれども、クッキーを作ってそれを捨てて終わり、ってこともできるわけだし。
Sachico
そういうこと。
人に対して行わなくてもいい動詞の場合は、前置詞forを使うよ!
Daichi
それでは、下に主なgive型(人に対して必ず行う動詞)とmake型(人に対して必ずしも行わなくてもよい動詞)をまとめておきます。
give型の動詞
人に対して必ずしなくてはいけない動詞
- show
- send
- tell
- teach
- bring
make型
人に対して必ずしもしなくてもよい動詞
- buy
- get
- find
- cook
- bring
bringはgive型でもありmake型でもある名詞だから、要注意!
Daichi
まとめ
- 第4文型はSVOO
- 第4文型は前置詞+名詞の副詞のかたまりを作って、第3文型に書き換えが可能主語(S)+動詞(V)+人(O)+モノ(O)⇒主語(S)+動詞(V)+モノ(O)+前置詞+人(Op)
- giveは前置詞toを使って副詞のかたまりをつくる
- makeは前置詞forを使って副詞のかたまりをつくる
- askは前置詞ofを使って副詞のかたまりをつくる
- 「人に対して行う必要のある動詞なのか?」を基準にして、give型とmake型を判断する