【中学生でも分かる】原級にも実はあった副詞のかたまりの見抜き方を解説してみた!

どうも、Daichiです!
今回は比較の中の原級について説明していきます。
原級は形が決まっているので、それを覚えるだけなのですが、暗記だけではめっちゃもったいないです。
なぜならば、英文解釈の視点で見ると、副詞のかたまりの見抜き方が分かり、暗記の負担が一気に減るからです。
また、意味もよく分かるようになります。
中学生でも分かるようなくらい、簡単に説明していくのでぜひ最後まで読んでみてください。
原級とは何か?
一般的には「as 形容詞 or 副詞 as」で原級は表せられます。
「~と同じくらい○○だ」「~と同じくらい○○でVする」というように訳します。
簡単に言えば、言いたいことがどの程度なのか分からないので、1つの基準を設けているわけですね。
例えば、この文。
トムはマイクと同じくらい背が高いです。
トムは背が高いと言われても、人が背が高いと思うのは様々です。
175cmを「背が高い人」と思う人もいれば、
190cmを「背が高い人」と思う人もいるわけです。
だから、単に背が高いというのではなく、どの程度背が高いかの基準をしっかり決めないと、聞き手はイメージでkません。
上の文では、「マイクと同じくらい」というように基準をつくることによって、トムがどれくらい背が高いかを分かりやすくしています。
もちろん、会話をしている相手がトムの身長がどれくらいかイメージできればの話ですが。
で原級って、「as 原級 as」というように形が非常にシンプルなので、暗記で乗り越えられるのですが、英文解釈的に考えるとめっちゃおもしろいんです。
どういうところがおもしろいかというと、ちゃんと和訳の通り、主節の部分を従属節が説明するという構造になっているところです。
すいません、何を言っているのかよく分かりません・・・
Sachico
そうだよね~
じゃあ、順番に原級のキーワードとなる「as」について説明していくね!
Daichi
単に「as」と「as」で挟んでいるわけではない
2つのasで形容詞または副詞を挟むというように習っている人もいますが、正確にいうと少し違います。
「as」には接続詞、前置詞、関係詞、副詞と品詞がたくさんあります。
今回扱っている原級の場合の2つの「as」も品詞が異なっています。
前半の「as」が副詞で「同じくらい」という意味です。
後半の「as」が接続詞で「~するのと比べて」という意味です。
まった別の品詞で別の意味をもつということです。
さて、ここで問題です。
副詞ということは何を修飾しますか?
Daichi
名詞以外ですよね?
Sachico
バッチリ!
じゃあ、接続詞ということは、その後何が続いたっけ?
Daichi
接続詞+S+V・・・だから、主語と動詞が続きますね!
Sachico
また、asは副詞のかたまりをつくる接続詞であるので、〈 as S+V 〉という副詞のかたまりを作るということも押さえておきましょう。
これらの基礎知識を踏まえて、英文解釈的な視点で原級を見ていきますね。
品詞と構造を意識すると省略が見える!?
えっとー、もし2つ目の「as」の品詞が接続詞だったとしたら、後ろには主語と動詞が必要じゃないんですか?
Sachico
めっちゃいい質問!
その通りで、実は主語と動詞と続いているんだけれども、省略されているんだ!
Daichi
では、省略についてお話しますね。
英語は1回出た言葉は、2回目は繰り返さないという性質があります。
2回目は代名詞になったり、あえて言わなかったり。
で、原級に関しても、接続詞+主語(S)+動詞(V)・・・の「動詞(V)・・・」の部分が、繰り返しになってしまうので省略されています。
例えば、こちらの文で考えてみましょう。
この文ですが、省略をなしにすると下のようになります。
省略されている方は「as Mike」で終わっていますが、省略されていない方は「as Mike is tall」で終わっています。
つまり、「is」と「tall」が省略されているわけです。
さらに詳しくいうと、省略には2つの種類があります。
強制省略と任意省略です。
「tall」は「Tom is as tall」の部分で使われているので、強制省略です。
強制省略なので、絶対に省略します。
一方、「as Mike is tall」の「is」に関しては、任意省略です。
任意というのは、どちらでもいいという意味です。
要するに、省略しても省略しなくてもいいということです。
任意省略である理由は、あった方がいいときがあるからです。
省略しても解釈の仕方が1通りだから大丈夫なときもあれば、
省略してしまうと解釈の仕方がいくつかあって、理解がしにくくなるため省略しないほうがいいときもあるからです。
ということで、2個目のasでは「as + 名詞」となっていますが、実は省略せずに考えると、接続詞+S+Vという形でちゃんと副詞のかたまりを作っています。
「Tom is as tall」が主節、「as Mike is tall」が従属節という形になっています。
主節は主人公で、従属節は脇役です。
つまり、〈 as + S + V〉の形で主節を詳しく説明しているということです、。
形容詞の原級
形容詞の原級を使った文で見ていきましょう。
トムはマイクと同じくらい背が高いです。
1つ目の「as」は「同じくらい」
2つ目の「as」は「~するのと比べて」
という意味でしたよね。
だから、あえて「as」の意味に忠実に訳すと
「マイクが背が高いのと比べて同じくらいトムは背が高い」
というようになります。
また省略にも着目してみましょう。
「is」が任意省略で「tall」が強制省略です。
〈 as Mike 〉で副詞節をつくっています。
副詞の原級
副詞の原級を使った文で見ていきましょう。
トムは兄と同じくらい早く起きます。
「as」の意味に忠実に訳すと
「マイクの兄が早く起きるのと比べて同じくらいトムは早く起きる」
というようになります。
また省略についても見てみますね。
「does」が任意省略で「early」が強制省略です。
〈 as his brother 〉で副詞節をつくっています。
ちなみにですが、「does」は「gets up」の代動詞です。
2回目の登場だから、「gets up」の代わりに「does」を使っています。
代名詞のitと同じようなかんじで、それの動詞バージョンです。
まとめ
原級のポイント
- 副詞節で基準をつくる
- 1つ目のasは副詞、2つ目のasは接続詞
- asが作る従属節には「任意省略」と「強制省略」がある